CO.HACHIOJI元気な企業インタビュー

第1回 (株)アルトアカデミー

やはり、人と人とのつながりが全てですよね

取材先 (株)アルトアカデミー(代表取締役 安戸浩)

所在地 八王子市片倉町1404-1 東京工科大学研究棟11階

電話 042-637-2148

e-mail info@altoacademy.com

代表取締役 安戸 浩さん

急速な情報化社会の進展にともない、顔が見えない関係の中で本人であることをいかに証明するか、つまり「個人認証」の必要性が重要視されている。「個人認証」を行なうための有力なツールとしてICカードがある。ICカードのアプリケーション開発・運用、カードリーダーの提供を行なっている、株式会社アルトアカデミーの代表取締役安戸浩(やすど ひろし)さんにお話を伺った。

 

 

ICカード実証実験プロジェクトに目をつけたが・・

 『ビジネスのノウハウとか、ほとんど何も身に付けぬままに起業したので苦労 しましたけど、だからこそいろいろやってこれたのかもしれません...』
と、安戸さんは起業当時をこう振り返る。安戸さんがそれまで勤めていたソフトハウスをスピンオフしたのは30代後半の94年のこと。当時、韓国のエンジニアと知り合い、韓国政府のICカード実証実験プロジェクトの動きを知った。「これはビジネスになる」。そうピンと来た安戸さんは、すぐに独立。「片道の空港券を握って」韓国に渡った。しかし、韓国政府の方針で、実証実験は1年でストップ。思わぬ展開で、プロジェクトが振り出しに戻ってしまった。
 

社長の安戸さん。

 
 
 
 

 

「小見出しを記入2」

ICカードとカードリーダー

「 『困りましたね。でも、そのプロジェクトを通じて、ICカードの技術や運用、機器に至るまでいろいろノウハウを蓄積することができました。何より、韓国の様々な人とのネットワークをつくることができたことが最大の成果だった』 プロジェクトを通じて身に付けたノウハウを活かせば、日本でも十分ビジネスになる。そう思った安戸さんは、99年に長年暮らしてきた八王子で(株)アルトアカデミー(02年4月株式会社化)を自宅開業。インターネット用一般アプリケーションを扱う傍ら、昨年から本格的にICカードシステムのアプリケーション開発に取り組んでいる。 AICカード、カードリーダー(端末機)、アプリケーション開発の3つ。安戸さんは、カードとアプリケーションの設計・開発に専ら当り、端末機の製造は韓国のパートナー会社に委ね、それを輸入販売している。顧客に対してはカード運用のノウハウといったコンサルティングサポートも行なっている。
 
 

 

 

ITでビジネスをするなら誰もが目指す「八王子」にだってなれるんじゃないか?

今年は、「ICカード元年」と呼ばれているらしい。昨秋のJR東日本の「SUICA」の登場や、銀行や信販会社のICカード化の動きがそのゆえんである。

こうした動向をにらんで安戸さんは今、ICカードに載せるアプリケーション開発に力を入れると同時に、エリアを限定したICカードシステムの実証実験にも取り組んでいきたいと考えている。

「八王子には大学も多いし、IT系の技術者や企業も多い。きっといいネットワークが組める。」と、今様々なつながり、出会いのきっかけ探しの真っ最中だそうだ。

 

ICカードシステム構成資料

 
 
 

 

 

やはり、人と人とのつながりが全てですよね

仕事に打ち込む安戸さん

「韓国でビジネスになると確信したのはなぜ?」その疑問に対する答えである。「人のつながりこそ全て。」おそらく、安戸さん、そしてアルトアカデミーの真髄はここにある。
 
 

(取材日2002年3月20日)