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第13期はちおうじ未来塾 第5回を開催しました。

9/21(土)第5回を開催し、株式会社スリーハイ 代表取締役 男澤 誠 氏をお招きしご講演いただきました。

 

男澤氏は、東海大学卒業後、日本コムシス株式会社技術開発部で社内アプリケーション制作と無線局通信インフラシステム構築に携わり、2000年には“2000年問題”を経験し忙しい日々を送られました。その後退職し、ご尊父が創業した電気ヒーターと温度コントローラーの製造販売会社 株式会社スリーハイ(神奈川県横浜市)へ入社。2009年に2代目として代表取締役に就任されました。

 

入社直後の2001年、男澤氏を襲ったのは会社存続危機の連続であったそうです。更に、代表取締役に就任された2009年はリーマンショックの年であることからも、大変苦難な時期を乗り越えられたことが伺えます。

 

今では独自の営業戦略で業績を伸ばしている同社。

この度の未来塾では『しなやかで、かつ強い組織づくり』と題し、どのような想いを持って会社を経営し、成長をされてきたのか。現在に至るまでの変化を振り返りながらお話しいただきました。

 

■原点に立ち返る・ブレないための経営理念・事業領域

 

今般、企業を取り巻く内部・外部環境は目まぐるしく変化しています。

「中小企業も変化していかなければ生き残れない」。とはよく聞かれますが、企業が目指す本質そのものが定かでないと纏まりを持たず、あらぬ方向へとブレてしまいかねません。

 

では、組織として纏まり、全員が目指すべき方向に向かうにはどうしたら良いのでしょう?

株式会社スリーハイの2代目社長、男澤氏は「企業理念と事業領域の徹底した構築が重要」と言います。

 

㈱スリーハイ 代表取締役 男澤 誠 氏

 

承継後、経営理念を「ものを思う。ひとを思う。」。事業領域を「温める会社」と掲げた男澤氏は、様々なことを試されました。

 

その中のひとつがCSR(企業の社会的責任)活動。

準工業団地(住宅と事業所や工場等、多様な建物が建てられてる用途地域)に所在するスリーハイは、地域との共存が非常に重要。そこで会社を「産業用ヒーター製造販売」に加え「地域を温めるCSR活動」の両輪で走ることを決意されました。

 

 

それは、

・会社名を知ってもらい、地域に根差した企業になるため。

・自社製品を身近に感じてもらう。地域の子供たちに身近に感じてもらうため。

本講義で、これまでのCSR活動の実績をご紹介いただきましたが、どの取組も「温める会社(=スリーハイ)」と「地域」の協働意識を強く感じるものでした。

 

ただ、これらの活動を継続するには相当な想いと根気と覚悟、何より、組織として活動する以上、従業員が同じ意識を持たなければ成り立ちません。

 

男澤氏は、従業員に対し理念やビジョンを示し、「本気で」自社の目指すべき姿を訴え続けたそうです。共感を得るまでにあった様々な困難もお話しいただきましたが、今では、全社一丸となってCSR活動に取り組み、会社の成長を支えるまでに至っているとのことです。

講義の様子

 

理念やビジョンをつくっただけでは、利益は生まれません。しかし、常に原点に立ち返る旗印を基に、社員全体に「本気で」方向性を示し続けることで、企業が一致団結し、ブレなく目指す方向に進むことができます。

 

この度の講演で「自社は何を実現する会社かを明確にすること(理念・ビジョンの全社浸透)」と「実現を目指すための覚悟」を強く考えさせられました。

 

 

■グループディスカッション

 

続いて、本日講義を踏まえて塾生でチームを組み、グループディスカッションを実施。

テーマは「時代に負けない組織(会社)とはどのような組織(会社)か」。

 

前述の講義「しなやかで、かつ強い組織づくり」から考えさせられた心構えと行動。今度は塾生が各自社に落とし込んで、今の、そしてこれからの時代に負けない組織づくりについて考え話し合いました。

 

グループディスカッションの様子

 

チームごとのディスカッションまとめ発表では

「ブレない芯(理念・ビジョン)を持つこと」「全社一丸同じ方向を見ること」「先を見据えて変化し続けること」等、様々な意見が出されました。自社の原点・目指すものは何か、現状とのギャップは何か、そのために今後どうしていくか等々を考え行動するきっかけとなったのではないでしょうか。

 

ディスカッション発表の様子

 

過去2回の講義のテーマは「危機感」でした。そして今回の講義により、危機感からの行動について、男澤氏の体験談からより具体的に自社に落とし込めたのではないでしょうか。

 

引き続き、未来塾では様々な角度から経営者マインドを高めるカリキュラムを実施してまいります。