団地型シェアハウス「りえんと多摩平」の２棟、菜園付き共同住宅「ＡＵＲＡ２４３多摩平の森」の１棟、高齢者向け住宅「ゆいま～る多摩平の森」の２棟で構成され、団地の原形を残しつつ、若者から高齢者まで多世代が暮らすコミュニティとして生まれ変わっている。審査員も「…これらの団地を、かつてのように単に解体したり、建て替えたりするスクラップ＆ビルドのではなく、最小限の手を加えることによって、さまざまな家族形態、世代、ライフスタイルに合わせて再生させることは、これからのサステイナブルな住まいづくりには不可欠な方法であろう」と当事業を高く評価。
 
  建替えのために取り払われた多摩平団地の跡地にポツンと残された築５０年の５棟の旧公団団地。その団地をＵＲ都市機構より定期借家契約（スケルトン賃貸借）を結んだ。
 そこから改装した「ＡＵＲＡ２４３多摩平の森」はその豊かな環境を積極的に生かす工夫がなされている。
 
  １階には５０㎡の専用庭を、また９区画の貸し庭、４５区画の貸し菜園があり、まるで外国の集合住宅の雰囲気をかもしだす。室内は細かに区切られていた３ＤＫを、多摩産の木材でフローリングで広い１ＬＤＫに改装、天井は外張り断熱、壁には断熱材、窓はすべてペアガラスにして断熱性を高めた。